ArchLinux 2017.10.01: ClamAVでウィルススキャンを実行する

ClamAVでウィルススキャンを実行する手順を記載します。

1 ClamAVのインストール

clamavをインストールします。

$ sudo pacman -Sy --noconfirm clamav

2 手動でウィルスデータベースを更新する

ウィルスデータベースを更新するにはfreshclamを実行します。

$ sudo freshclam

3 freshclamdで自動的にウィルスデータベースを更新する

freshclamdが自動的にfreshclamを実行してくれるので、自分でfreshclamを実行する必要はありません。

$ sudo systemctl enable freshclamd
$ sudo systemctl start freshclamd

4 clamscanでウィルススキャンを実行する

clamscanでウィルススキャンを実行します。

  • -rオプションでディレクトリを再帰的に走査します。
  • -iオプションで検出ファイルのみ表示します。
  • –moveオプションで検出ファイルを指定のディレクトリへ移動します。
$ mkdir ~/virus
$ clamscan -r -i --move=$HOME/virus .

5 clamadscanでウィルススキャンを実行する

clamdscanはclamdを利用してスキャンを実行します。clamdはデータベースを予め読み込み、clamdscanの要求に応じてスキャンを実行するデーモンです。データベースの分だけ常にメモリを消費しますが、clamdscanはclamscanに比べて実行速度が段違いに早いです。clamscanとは異なり、clamdscanの挙動はclamdに依存します。

WEBサイトにアップロードされるファイルをスキャンする場合はこちらを利用すべきでしょう。

$ sudo systemctl enable clamd
$ sudo systemctl start clamd
$ clamdscan <dir>

6 clamtkでウィルススキャンを実行する

clamtkはclamavをGUI操作できるようにするパッケージです。デスクトップで使うのに向いています。

$ sudo pacman -Sy --noconfirm clamtk

起動画面は以下の通りです。私の環境だと各項目を選択するのにダブルクリックする必要がありました。

0001_ClamTk.png

Settingsで"scan directories recursively"にチェックを入れておきます。

0002_ScanDirectoriesRecursively.png

"Scan a directory"からホームディレクトリを再帰的にスキャンできます。

0003_ScanADirectory.png