Android StudioでNDKのサンプルコードをインポートして動かす

Android StudioでNDKのサンプルコードをインポートして動かします。

サンプルコードのインポート方法とAndroid NDKの設定方法を記載します。


NDKのサンプルコードとAndroid Studioで作成したプロジェクトでGradleのプラグインが異なります

NDKのサンプルコードはgradle-experimentalというプラグインが使用されています。


現状のgradle-experimentalはAndroid.mkをapp/build.gradleの設定で置き換えるだけで、既存のAndroid.mkを使う方法をサポートしておりません。


Android Studio 1.3のNDKサポートは十分でないと言えます。既存のAndroid.mkを使う方法が正式にサポートされてからAndroid Studioを使うようにしても良いでしょう。


1 Android StudioのSampleとSample for SDKの違い

Android SDKとAndroid NDKに含まれるsampleとコードはほぼ同じですが、Android Projectのプロジェクトに対応したソース構成になっている点が異なります。

また、インポートする時に各sampleのリポジトリからダウンロードしてくるので、Android SDK ManagerでSamples for SDKをインストールする必要はありません。

2 NDKサンプルコードのインポート

Welcome画面で"Import an Android code sample"を選択します。

0001_Import-sample.png

左側のウィンドウにサンプルコードの一覧が、右側のウィンドウに選択したサンプルコードの詳細が表示されます。

C++カテゴリの"Hello GL2"を選択します。

0002_Select-sample.png

サンプルコードのアプリケーション名とプロジェクトのディレクトリを設定します。

デフォルトのままで問題ないでしょう。

0003_Setting-sample.png

Finishを押すとプロジェクトの画面に切り替わります。

3 Android NDKの設定

Android NDKを設定していない状態だとAndroid NDKが見つからない為にエラーとなります。

青文字の"Select NDK"をクリックします。

0004_Error-Android-NDK.png

Android NDKをダウンロードするか、すでに持っているAndroid NDKのパスをしていするかを選択します。

すでにAndroid NDKを持っている場合でも"Downlaod NDK"を選択してダウンロードすることをお勧めします。

0005_Download-Android-NDK.png

以前はAndroid SDKとAndroid NDKは別々にダウンロードしてインストールする必要がありました。

2015年9月現在最新のSDK ManagerはAndroid NDKを"NDK Bundle"というパッケージ名で管理するようになっています。

SDK Managerで管理すればアップデートの対応も容易となります。

0006_NDK-Bundle.png

ダウンロードが完了してFinishを押せばAndroid NDKの設定は完了です。

0007_Download-completed.png

4 buildToolsVersionの修正

Build Tools 23.0.0が見つからないというエラーが表示されます。

app/build.gradleのbuildToolsVersionを"23.0.0"から"23.0.1"に変更します。

もっと新しいバージョンになるかもしれません。

0008_Error-buildToolsVersion.png

Build ToolsのバージョンはSDK Managerで確認できます。

0009_Build-tools-version.png

5 NDKサンプルコードの実行

Android x86のエミュレータ上で動作させました。

0010_Run-sample.png