rdesktopの使い方

Unix/Linux向けのリモートデスクトップ接続アプリケーションのrdesktopの使い方をまとめました。


1 rdesktopとは

RDPサーバに接続するクライアントプログラムです。Linux上で動作します。

つまりLinuxからWindowsへの接続を可能にします。OSXもportコマンドでインストールできます。画像はOSX上で実行してます。

 

ただしRDPサーバはWindows Professional以上のものしか使用できません。

個人的な見解ですが、今後Windows 10を購入する際はRDPサーバが含まれたものにしたほうが良いと思います。

2 RDP

VNCと比べて格段に軽いです。

ネットワーク接続が良好なLAN内ならば、Windowsアプリケーションはローカルとリモートでほぼ同じくらいの感覚で操作できます。

ただし、動画再生は映像と音声共に途切れ途切れになるでしょう。

3 rdesktopのインストール

rdesktopパッケージをインストールします。

OSXならばportコマンドでインストールできます。

$ sudo apt-get install -y rdesktop

4 使い方

rdesktopコマンドで起動します。

-gオプションで解像度を指定します。指定しない場合は-g 800x600で接続されます。

-fオプションを指定した場合はフルスクリーン表示となります。

$ rdesktop -g <Width>x<Height> <Hostname>

起動するとWindowsのリモートデスクトップ接続と同様、ユーザ名とパスワードの入力画面となります。

https://dl-web.dropbox.com/s/rnjzzrkw1lzd9tr/0001_Login.png

ユーザ名とパスワードを入力するとデスクトップ画面が表示されます。

https://dl-web.dropbox.com/s/gdkj4pk7f3nulks/0002_Desktop.png

5 リダイレクト

クライアント側のデバイスをサーバ側が利用できるようにする機能です。

すでにログイン済みの場合は一度ログアウトする必要があります(前のセッションのリダイレクトのデータがそのまま残っている為)。

Linux側にあるディレクトリをWindowsに論理ディスクとして見せることができます。

Windows側からディスクへの書き込みも可能です。

$ tree ~/mydisk/
/Users/hiroom2/mydisk/
└── hello.txt

0 directories, 1 file

-rオプションでリダイレクトするデバイスを指定します。

diskの場合はdisk:<Windowsに見える名前>:<パス>となります。

$ rdesktop -r disk:mydisk=/Users/hiroom2/mydisk <Hostname>

マイコンピュータにディスクmydiskが表示されます。

https://dl-web.dropbox.com/s/c6bsbhijt7ufwcf/0003_Disk.png